当院の治療について

一口に鍼(はり)、実際のやり方は様々で、全身に深い鍼(はり)をする先生もいらっしゃいる一方で、数か所のツボしか使わず、しかも皮膚に接触させる程度の鍼しかしないというやり方もあります。これを接触鍼(せっしょくしん)といいます。

私は主に後者のソフトな感じのスタイルで治療をしています。相性もありますので、どれがベストとはいえませんが、いかに少ない刺激で、身体への負担を少なくして、その上で効果を出すかということを考え続けて、紆余曲折の後、その方法になりました。

病中・病後や加齢により体力の低下している方、刺激に対して敏感な方には特に適しています。

また、「薬の量を減らしたい」、「薬の副作用に対して不安がある」という方にも鍼灸はひとつの選択肢であり、お役に立てるものと確信しています。

「よくある質問」にも治療に関したことを書きましたので、そちらもご参照ください。

治療の流れ

  1. 問診 まず初めに現在の症状や体質的なことなどについて伺います。
  2. 切診(せっしん) 次に脈診(みゃくしん=いわゆる脈拍ではなく東洋医学独自の脈の緊張度などを診る方法です)やツボの反応などから身体が発している様々な情報を集めます。これを切診と言います。
  3. 治療方針の決定 東洋医学では「証を立てる」と言います。1と2のすべての情報からどのような状態であるのかを総合的に判断します。
  4. 治療 3で立てた「証」に従い治療すべき最適なツボに対して鍼(はり)や灸を施します。
  5. 確認 再び脈などをみて治療の効果を確認します。

以上が治療の流れになります。

初めての方は、問診のときに時間がかかりますので治療時間も含めると全体で1時間以上になることもよくありますので、お時間に余裕をもってお越しください。